冬に楽しむ植物。アネモネとラナンキュラスと。

コロナの影響で、自宅にいることが多くなり、秋〜初冬にかけてアネモネやラナンキュラスなどをいくつか植えました。

アネモネ オーロラ
こちらの写真は「アネモネ オーロラ(八重)」。
薄い花びらがいくつも重なって、とてもきれいで、ずっと見ていても飽きないのが不思議です^^;

アネモネは、秋〜春にかけての耐寒性の強い球根植物で、ギリシャ語の「風」を意味する「anemos」が由来のようです。
秋には、通常の大きさのお花が咲きましたが、冬は小さめになりました。

写真は晩秋のお花を花瓶に挿したもので、花の背後から自然光が差すように置き、そうすると花の正面が影で暗くなるので、その影をなくすようにハレパネで反射させて撮りました。

アネモネ ポルト

白い花びらの写真は「アネモネ ポルト」。
もともとアネモネって、このような花びらが一重のお花だった気がします。
冬はつぼみが開くまで何日もかかりますが、それでも寒い中、通常の大きさのお花が咲きました。

ラナンキュラス 綾リッチ

こちらはアネモネに似ているラナンキュラス。「綾リッチ」という種類です。
「寒さには比較的強い」と書かれています。
つぼみをたくさんつけますが、冬の寒さにじっと耐えているようで、開かないままずっと長い期間つぼみです。なので、お花の部分を切って部屋の中の花瓶に挿してみました。
ラナンキュラスも球根植物で、ラテン語の「かえる」を意味する「rana」から来ているようです。

ラナンキュラスと一緒に花瓶に入れているのは「レイシェステリア ジェラシー」と「ヴィルガツム」です。

「レイシェステリア ジェラシー」は、スイカズラ科の宿根草。
耐寒性が強いと書かれていますが、冬の外にある植物は葉が全部落ちています。
こちらは葉っぱの色が、とても明るいキミドリ色なので、植えた場所も明るくしてくれます。
晩夏に購入しましたが、夏につける花もとても魅力的です。

「ヴィルガツム」は、フジウツギ科の宿根草です。
シルバーリーフで、寒い冬の外でも葉っぱをつけています。
夏から秋にかけて、白い小さな花をつけます。

宿根草から根っこ

部屋の花瓶に挿したり、神棚に置いていますが(榊の代わりにならないですかね。)根っこがたくさん出てきてびっくりしました。
根っこが出る植物は自分で増やしていけるので、それも楽しいですね。
春になったら、鉢に植えてみます。

世界でコロナワクチンの接種も始まって、少しずつでも、行きたいところに自由に気兼ねなく外出できるようになればいいなと思います。
ワクチンの接種も、最初は少し心配です。

多肉植物の寄せ植えと雨蛙。

今年の7月は、雨の日がとても多い。
夜が涼しくなって眠りやすくなる反面、お布団などが干せなくてジメジメしています。
朝、窓を開けるといつも濡れた質感のものが、ボトボトっと上から落ちてきて腕に当たるので、心臓に悪いです。雨蛙が1〜2匹、雨を避けるためにサッシの隙間に居場所をつくっていて、窓を開けると同時に落ちてきます。
気づけば、同じ雨蛙が毎日同じ場所に居ます。

「楓(カエデ)」は葉の形が、蛙の手の形に似ていることから「カエデ」という名前になったそうです。

多肉植物の寄せ植えと雨蛙

休日に家にいることも多く、また多肉植物を寄せ植えしました。名前が書かれていない小さな苗を購入したので、自分で調べるのですが、左から1番目、3番目、4番目は名前がわかりません。
プロリフェラやスノージェイドによく似ていますが、ちょっと違う気もします。もう少し大きくなってから、また調べてみます。
左から2番目:ドリームスター
左から5番目(一番右):クラッスラ姫星

多肉植物 ドリームスター

ドリームスターは、今の季節どんどん横に広がっていきます。多いところを手でちぎって他の鉢の隙間に入れておくと、その鉢にも根付きます。明るい黄緑色がアクセントになり、鉢全体も明るい雰囲気になります。

クラッスラ姫星は、三角形のような形が重なって、かわいいと思いました。この植物は、タテに伸びていくんですね。

多肉植物 レディジア

鉢が変わって、↑写真3枚目こちらの多肉植物は、レディジアというそうです。葉の先が赤くなっているのが好きです。こちらは、妖怪ろくろ首みたいにタテに伸びていくようです。

多肉植物は昨年の夏、ずっと直射日光が当たる場所に置いておいたら、けっこう傷んでしまいました。お水をやり過ぎたせいもあるかもしれません。植物が蒸れた感じになりました。
今春に土も新しく入れ替えて、鉢もそれぞれ合ったものに変えました。
今年の夏は、雨があまり当たらない軒下で、午後から直射日光が当たる場所に移動しています。
鉢のまわりには、雨蛙とダンゴムシがいっぱいいます。

下の最後の写真は、9月に追加したものです。7月にみどり色だった雨蛙が、8月〜9月にブチのグレーに変色しました。
土の色に同化してぱっと見わかりにくいので、毎日どの鉢にいるのか探すのを楽しみにしています。植物の根もとにくっついて静かにしていることが多いです。
こちらの植物は、ラムズイヤー、クラッスラ紅稚児、ドリームスターです。

グレーに変色した雨蛙

寄せ植えはこちらにも掲載しています。
多肉植物の寄せ植えをかわいいブリキ鉢に。
多肉植物の寄せ植え。

植物やお花の写真撮影、パンフレットのデザインなども承ります。

ミニ盆栽を作ってみました。小さな松と南天。

お正月商品を撮影させていただくお仕事があって、いつもクライアントさんがコーディネートしてくれるのですが、自分でもアレンジすることがあって、商品のバックにミニ盆栽をぼかして入れたいと思いました。
古くから盆栽は、お正月や慶事の際に、玄関などに飾られてきたそうです。
今回、ネットで小さな松と南天の苗、信楽焼の鉢を購入して、それに苔(コケ)を加えて、ミニ盆栽を作ってみました。
ちなみに「コケにしやがって」のコケは「虚仮」と書くそうです。

ミニ盆栽 松と南天

C o n t e n t s
▶︎ミニ盆栽を作る準備
▶︎鉢底の水はけを良くする
▶︎苗を植えて盆栽用の土を入れる
▶︎盆栽ガーデニング

ミニ盆栽を作る準備

三河黒松・紅白南天

【準備したもの】
*松の苗(三河黒松)・南天の苗(紅白南天)
*陶器の鉢(2点)
*苔(コケ)
*1.5cmくらいの鉢底石(鉢底の穴から、小石が出ないようにするために使いました。ネットを敷くことが一般的。)
*小品小柏用鉢底土
*盆栽用の土(ホームセンターで購入)
*剪定ばさみ
土入れ

遊恵盆栽さんにて、小さな松と南天の苗、信楽焼の鉢、鉢底土を購入しました。発送も早く、梱包もとても丁寧にされていました。信楽焼の鉢もシンプルでおしゃれです。
松は、四季を通して、常に青々としていることから「不老長寿」の象徴として考えられてきました。
南天は「難を転じて福となす」という意味で、縁起物とされてきました。

鉢底の水はけを良くする

鉢底石

鉢底の穴から小石が出ないようにするために、穴より少し大きめの鉢底石を入れます。こちらはネットを敷くほうが一般的です。
その上に「小品小柏用鉢底土」を敷きます。水はけを良くするためです。

鉢底土

苗を植えて盆栽用の土を入れる

ミニ盆栽を作る

松の苗・南天の苗をポットから取り出して、鉢の正面と苗の正面になるところのバランスをみながら、鉢に入れます。植え替えるときには、根から古い土を取り除いたほうが良いみたいですが、今回初めての盆栽作りで心配だったので、根はあまりほぐさずに入れました。
土入れを使って、土が下にも入るように指でおさえながら、盆栽用の土を鉢の上部まで入れます。

庭にあったきれいな苔(コケ)を、土入れを使って掘り出し、苗の根元に置きました。こちらもはずれないように、指でおさえています。
いらない枝を剪定ばさみで切り整えて、一番上の写真のようになりました。

盆栽は、基本的には外で育てるそうです。夏の暑い日や冬の寒い日には、置く場所を変えたり、カバーをしたりする必要があります。
5月アタマに植えてから、半日陰に置いてありますが、苔の一部が少し茶色くなってきたので、毎日水やりと苔には霧吹きをかけています。

盆栽ガーデニング

自宅に「盆栽ガーデニング」加藤文子(著) 「盆栽ガーデニング[2]四季とインテリア」加藤文子(著)があり、読み返してみました。使っている道具や、植え替える時の方法が写真付きで書かれていて、わかりやすいです。掲載されている盆栽がどれも繊細で、優しい感じがします。
盆栽は、遣唐使が中国から日本に伝えたと云われていて、日本での歴史もとても古いそうです。
山などに自生する植物も尊くてきれいですが、もっと身近に植物を感じられる盆栽も好きです。